スーツ

ジャケット、ベスト、スラックスの3つ、またはジャケットとスラックスのふたつを同生地・同色柄で仕立てた一式のこと。一般にいう「背広」で、前者をスリーピーススーツ(3つ揃い)、後者をツーピーススーツ(2つ揃い)と呼ぶ。ツーピース型はスリーピース型の略装とされているが、新しい概念のスーツでは必ずしもこの型式をとらないものが多くなってきている。

スート・スーツ

上下を共地で仕立てた、ごくオーソドックスなスーツを強調して言う言葉。デュオス、トリオスなどこれまでの概念を超越したスーツが数多く登場して久しく、上下が必ずしも共地でなくてもスーツと呼ぶ考え方が徐々に一般化している現状から「正確な背広」という意味であらわれた用語。

ズート・スーツ

1940年代初期に流行した、極端にだぶだぶしたシルエットを特徴とするスーツ。大きな肩パッドに膝までの長い上着丈、裾口で急につまった感じのスラックス(ペッグトップスラックス)を合わせる。品の悪い輩の好んで着たスーツであったが、クラシックリバイバルの影響で、復活しそうな気配がある。ちなみに"ズート・スーツ・ルック"を着込んだ若者たちのことを"ズート・シューター"と呼んで、大人たちは軽蔑していた。

スーパー100's

このスーパー○○とは、 その服地に使われている原毛(ウール)の細さを表していて、良い生地を見分けるための一つの要素となっている。 数字が大きいほど細い毛になり、例えばSuper100

'Sの場合18.5ミクロン(1ミクロンは1/1000ミリ)という細さになる。 ウール100%以外の服地でもカシミヤやビキューナ、シルクなどが混ざっている場合はスーパー表示可能だが、 原則としてポリエステルなどの化学繊維が混ざっている生地には表示できないことになっている。(数%未満であれば表記可能) また表示できる数値は使用されているウールすべての平均値と決められていて、一部分だけ細番手の糸を使用してもその番手表示はできない。ちなみに、スーパー80未満の場合は「Super~」という表記はしない。 良質なウールになるとスーパー100、110と数字が上がっていき(「番手があがる」という)、ゼニアやロロピアーナクラスになると、多くはスーパー120~130が使われている。 なかには「Super160'S」という超極細番手の原毛を使用した服地もあり、 その細さはカシミヤとほとんど変わらない(15.5ミクロン)ため、 手触りもカシミヤのようにやわらかくて独特の艶が出る。'

スーパーショート・スリーブス

極端に短いシャツ袖のことで、およそ10cm前後の袖先のもの。カジュアルなシャツやTシャツだけでなく、最近では夏のドレスシャツにもこのようなデザインが用いられるようになっている。

スーピマ綿

世界三大超長綿の一つで、アメリカ南西部産。ピマコットンの改良種でスーパー・ピマの略。しなやかで柔らかく、耐久性に優れている。収穫量が比較的安定している超長綿。

スカラップ・ポケット

フラップポケットの変型で、フラップが逆山型になったものをいう。 スカラップはもともと帆立貝(scallop)のことで、この貝の縁に似せた形をこう呼んでいた。scarapはそれから転じて日本語化したものと言われている。また、理容用語のスカルプチュアカット(レザーカット)から転じたという説もある。

スキッパー

シャツ用語。胸元がV字など比較的大きく開いた部分に、襟をつけたデザインの襟型のもの。

スクエア・エンド・タイ

ネクタイの1種。先端が水平にカットされたネクタイのことで「角タイ」とも呼ばれる。ちなみにスクエアエンドボウは、両端が垂直にカットされたボウタイの意味。

スクエア・ショルダー

背広の肩線の1種。 角張って先端がやや持ち上がって見えるもの。

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